HD レコーダマシンを LAN 外においてもっと便利に使う。

ここ一年くらい頻繁に話題に上るsoftether だが、バージョン2beta が去年の年末にリリースされている。このソフトはルーター等が VPN に未対応でも簡単にソフト的に VPN を構築してしまう優れものだ。簡単に説明すると、安全に Internet や WAN と LAN の境界をなくしたネットワークを構築できるソフトということだろう。詳しくは PacketiX VPN 2.0: 経済産業大臣表彰受賞の VPN ソフトウェア を見ていただきたい。もちろん使い方を誤ると大変危険なので、企業では使用禁止にしてあるところもあるようだ、最低でもネットワーク管理の人に相談してから使用するよう注意されているようだ。VPN 対応機器もかなり値がこなれてきているようだが、使えるものを買い替えるのもなんだし、会社ではなかなかそこまで面倒見てくれないだろうからこのソフトは非常に有用だ。例えば、離れた場所にある営業所間で、簡単にファイル共有やプリンタ共有が行える。もちろんリモートデスクトップだって大丈夫である。
ここでちょっと実験的なことをやってみよう。softether は、仮想 HUB と仮想 LAN カードをインストールしてあたかも物理ネットワークが組まれている状態を作り出すので、インターネットに直接接続している HD レコーダマシンに仮想 HUB と仮想 LAN カードをインストールし、物理的に LAN 内にあるマシンに仮想 LAN カードをインストールする。[gentoo] の項で述べたように LAN の入り口には iptablesfirewall が敷かれており、LAN 内のマシンもそれぞれが firewall を敷いているので普通には通信は無理であるが、これを可能にしてくれるのだ。


こんな感じ。



上図の仮想 HUB のあるマシンが、我が家の HD レコーダマシンにあたる。そこで、firewall 内のマシンから HD レコーダマシンにリモートデスクトップ接続し、TV キャプチャーソフトである canopus Fether2004 を立ち上げ TV を見たり取りためてある録画ファイルを見たりもできる。こんなに便利なのだが、まだ Mac 用の softether は存在しない。なんとかできないものかと思い、ちょっと遊んでみたのが下の図だが、Mac から LAN 内の Win 機にリモートデスクトップ接続をし、 Win 上の softether 接続マネージャーなるものを立ち上げ、LAN 外の HD レコーダマシンと LAN 内の Win 機に仮想 LAN を確立し、そこからリモートデスクトップ接続で HD レコーダマシンに接続してみた。再生している画像は、Mac からリモート操作で、ラン内の Win 機から仮想 LAN 上の HD レコーダマシン上にある動画ファイルを再生しているところだ。ファイルは、m2p なのでやはりちょっと無理があった。TVや DivX なら結構見れるんじゃないかな?実際 720X480 で平均ビットレート 1269kb/s でエンコードした Dvix ファイルなら割と普通に見れた。320X240 ピクセルあたりでもう少しビットレートを下げれば普通に見られるんじゃないだろうか?今度試してみよう。


やっぱり笑える。