multi boot
インストールの際にちょっと触れたマルチブートについて紹介しておこう。最近大容量の HD が安く手に入るのでいろいろなディストリビューションを試したい時に参考にしていただければと思う。 Fedora Core3 をインストールしてあるマシンには他にgentoo linux,momonga linux,vine linux がインストールしてある。Windows はインストールしていない。インストールしてもよいのだが、無駄に HD を消費するだけなのでやめにした。メインで使うのは gentoo linux なので、gentoo にインストールされている grub をベースにマルチブートを可能にしてある。構成を記しておこう。

hda1  /boot   gentoo
hda3  /       gentoo

hda5  /boot   momonga
hda6  /       momonga

hda7  /boot   vine
hda8  /       vine

hda9  /boot   fedora
hda10 /       fedora

hda2  swap    共通

hdb1  /home   共通

以上のような構成で4つのディストリビューションをインストールしてある。
私の場合、最初に gentoo linux をインストールしたので、gentoogrubMBR にインストールした。Fedora 等は、デフォルトが MBR にインストールするようになっているのでそのままインストールすればよいだろう。2番目以降にインストールする際に気をつけるのは、
1、パーティション設定の際に私のように /home 以下を共通で使う場合は /home をフォーマットせず、データを残す設定にすること。
2、ブートーローダー(grub,lilo 等)のインストールの際に、MBR にインストールしないで、インストールしようとしているディストリビューションのブートパーティションの先頭にインストールするようにすることだ。(私の場合は、2番目にインストールしたのは momonga linux なので、hda5 の先頭と言うことになる。)ブートローダーのインストールの項で、オプションもしくは、高度な設定などを選んで grub,lilo をインストールする場所を選択する。
3、ユーザーを同じ名前で作らないこと。私は各ディストリビューションで、そのディストリビューションの頭文字をつけたユーザーを作っている。たとえば、ghoge,mhoge,vhoge,fhoge のようにしている。4つのディストリビューションをインストールした後には、/home 以下に、

/home/ghoge
/home/mhoge
/home/vhoge
/home/fhoge

以上のように4つのディレクトリが存在しているはずだ。
2番目のディストリビューションのインストールが終了して、reboot しても、最初のディストリビューションしか立ち上がらないはずだ。そこで、grub.conf を編集して、ブートメニューに2番目以降のディストリビューションが出てくるようにする。
ログインしたら、xterm,kterm 等の端末を立ち上げて、
スーパーユーザーになり grub.conf を編集する

$su - 
#vi /boot/grub/grub.conf

以下にサンプルとして私の grub.conf を掲載しておく。

default 0
timeout 20
splashimage=(hd0,0)/boot/grub/splash.xpm.gz

title=Gentoo Linux 2004.1 (2.6.8-r7)
root (hd0,0)
kernel (hd0,0)/boot/bzImage-2.6.8-gentoo-r7 root=/dev/hda3 vga=791 hdc=ide-scsi

title=Gentoo Linux (2.4.26-r9)
root (hd0,0)
kernel (hd0,0)/boot/bzImage root=/dev/hda3 vga=791 hdc=ide-scsi

title=Momonga Linux 1.0
root (hd0,4)
chainloader (hd0,4)+1

title=Vine Linux 3.0
root (hd0,6)
chainloader (hd0,6)+1

title=Fedora Core 3
root (hd0,8)
chainloader (hd0,8)+1

grub が理解するデバイスパーティションの表記法は、Linux 上で通常使われる表記法とはまた違ったものなので、注意する必要がある。http://www.gentoo.org/doc/ja/gentoo-x86-install.xml の「23. ブートローダを組み込む」 と言う部分に詳しく記載されているので参照してほしい。
これで、ブートメニューに新しくメニューが追加される。
Windows を同じマシンにインストールしたいのであれば、最初にインストールすることをお勧めする。
スクリーンショットではないが、ブートメニューの画像をアップしておくので参考にしてほしい。